10日目② ジャクソン・ハイツ~ダウンタウン~ウォーターウェイ・フェリー
2005年 06月 09日
ブルックリンのフルトン・モールとかより数倍面白いのは様々な文化が入り乱れているためか?
以前、「CITY OF GOD」や、メキシコの映画で流れる現地のHIPHOPを聴いたとき、スペイン語独特のイントネーションのFLOWに、RUGGEDなビートにすっかりトバされたんだけど、HMVやタワーなどの外資系レコード店でもなかなか売ってないんだよね、ラテン圏のHIPHOPは。
ちなみにコレは、あんま良くなかった…。
通りのいたるところにある雑貨屋ではメキシコや南米の神様や悪魔の像がやたらと売られていた。
写真は撮らなかったが、“悪魔”がかなり怖くディフォルメされていて、まるで漫画(ドラゴンボール系?)に出てきそうなキャラが多かった。
思うに南米では、仏教や厳格なキリスト教と違い、“悪魔”は“存在してしまうもの”、“嫌でも付き合っていかないといけないもの”と認識されてるのではないだろうか?
南米は貧しいし、キレイ事だけでは語れない国が多い。やたら悪魔がコミカルに描かれていたのでそう感じてしまった。
混沌とした世界観。
4stで降りて地上に出て方角を確認していると(ほんの一瞬だが)、すぐに女の人が「どこへ行きたいの?」と声をかけてきた。…過剰すぎるホスピタリティ…。
「プリンスストリート」と答えると、丁寧に教えてくれた。「Thank you too mach!」と答えるしかなかった。
そういえば俺はなぜか癖で満身の笑顔で「Thanks!」とだけ答えてしまうのだか、日本語だと「どうも!」になるっぽいから、とても世話になった時にはちょっと失礼かな?とか思ってみた。
日曜にも来たGirlPROPS(135prince st)で、気になっていたサングラスや、お土産を購入。そのままNJへフェリーが出ているダウンタウンのウォーターウェイ・フェリー乗り場へ徒歩で向かう。
ダウンタウンの下のほうまで意外と長く感じた。NY着いて2日目に行った時はパワーと好奇心に溢れていて疲れとか気がつかなかったが、この10日間歩きっぱなしで足もけっこうキテるかもな。
この前、「9.11」のドキュメンタリーを観た。この辺は全部瓦礫や塵で壊滅状態だったはずだ。貿易ビル2本分の塵がストームとなって迫ってくる映像に“恐怖”を感じた。撮影してた女は命拾いして涙声になっていた。
ビルが崩れ落ちる時、街で呆然と立ち尽くす通行人の目を真っ赤にした表情が忘れられない。
このままフェリー乗り場へ向かう。途中、白人ポリスがいたので、「ホーボーケンに行きたいんだが、このまま行けばフェリー乗り場に着くか?」と訊いたところ、すぐ近くだったらしく、(面倒くさそうに)「そうだ」と答えてきたが、かなり高慢な印象だった。
他にもモデルがお忍びで撮影していたり、ジョギングやサイクリングをしてる人がいたり。
フェリー乗り場に着いたが、線がいくつかあるらしく、ホーボーケンも北ホーボーケンと南ホーボーケンがあるらしい。
切符売り場で聞いてもわからずにちょっと戸惑う。
2人組みのブラックがなぜかチョコレート持ってうろうろ売りつけに回っている(頼むから俺に話しかけるな!と思う)。
とりあえずフェリーが着てしまったので、売り場のじじいに「この船でホーボーケンに行きたい!」と告げ、3.5ドルで切符を購入。意外に安い。
またマンハッタンとは違う街の予感。
by omnifactor
| 2005-06-09 17:32
| NYC REPORT 2005